日本人の髪の毛の数は平均10万本といわれています。ヘアサイクルを考えれば、一日に50~100本程度の髪の毛が抜けることは普通のことです。『成長期』には、毛母細胞でつくり続けられる髪の成分が、上へと押し上げられ、1つの毛母細胞が1本の髪を生成し続けます。
成長期は、普通、2年~5年続き『退行期』に入ります。この時期は2週間程度で、毛母細胞での髪の成長は弱まります。その後、毛母細胞の活動は完全に止まり、やがて脱毛を待つばかりの「休止期」に入り、成長が止まった髪の毛が抜けることになります。約3カ月ほどで、髪は自然に抜け落ち、毛母細胞はひと休みした後、また数年にわたって髪をつくり続けるために活動を再開します。髪の毛10万本のうちの約10%にあたる1万本が、 実は「休止期」にあたるといわれています。
これが健康な髪の毛のサイクルです。髪の毛は、このようなサイクルを繰り返しながら生え代わっていくのです。
意外なことですが、髪の毛にとって皮脂は大切です。皮脂膜は、頭皮や髪の毛の水分の蒸発を抑え、うるおいを保ってくれます。また、有害な細菌の繁殖や侵入を防ぎ、紫外線などから髪や地肌を守る効果もあります。適度な皮脂は髪や地肌にとってなくてはならないものですが、皮脂を取りすぎてしまったり、過剰に皮脂が分泌されると、抜け毛を進行させる原因となるので、注意が必要です。
皮脂を取り過ぎてしまうと、皮脂腺は皮脂を補おうとして肥大します。肥大した皮脂腺からは過剰な皮脂が分泌されてしまいます。あまった皮脂は頭皮に炎症を起こしたり、ホコリと一緒に酸化して固まり、毛穴をふさいでしまい、抜け毛の原因にもなりかねません。何事もやりすぎはよくありません。
髪の毛が抜けるメカニズムを踏まえたうえで、自分の頭皮の状態を見極め、髪の毛が健やかに育てるような環境を作ってあげましょう。