植毛の移植元として使える部位とは?その限界について

植毛の移植元として使える部位とは?その限界について

植毛は自分の髪の毛を毛包ごと切り取って、薄毛になっている部分に植え付ける自毛植毛が主流になっています。この毛包ごと切り取る髪の毛はドナーと言って移植元になりますが、どの部位でも移植元になるわけではありません。

 

移植元として使える部位は限定されていますから、好きなだけ移植できるわけではないのです。

 

移植元に使う部位と限界

 

ドナーとなる移植元の部位は、基本的に後頭部の中間から下になります。この部位が移植元となるのは、もっとも薄毛が起こりにくく、男性型脱毛症の影響を一番受けないからです。

 

いくら髪の成長が続いている部位であっても、ダメージが蓄積していたり、5αリダクターゼの影響を受けていたら、移植しても定着率が悪くなります。前頭部や頭頂部は、男性型脱毛症の原因となる5αリダクターゼという酵素が多く、受容体もあるので移植元には出来ません。

 

こめかみは、どうしても必要な場合であれば移植元にすることがありますが、傷跡が目立つため基本的には使いません。そうなると必然的に後頭部の髪しか移植元にできないのですね。

 

5000本が一つの基準?

 

ただし、後頭部の範囲をすべて移植元にするわけにもいきません。もし好きなだけ移植してしまったら、後頭部だけ髪がなくなってしまうので、いくら他の部分を植毛しても意味がありませんね。ですので後頭部の中でも目立ちにくく、ある程度他の髪の毛でカバーできる中間部分をドナーにするのが一般的です。

 

どのぐらいの量が限界となるかは人によって毛量が異なるため一概に言えませんが、多くても5000本が限界といっていいでしょう。それ以上になると、かなり広範囲の髪を切り取らなくてはいけなくなり、隠すのが難しくなります。

 

5000本というとたくさんあるように思えますが、例えばM字ハゲがかなり進行している場合は不足することがあるので注意しましょう。

 

このように、移植元として使える部位は限られていますし、限界値も高くはないので、薄毛が進行してからではなく早めに植毛をするのがベストタイミングと言えるのですね。

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